1月に産まれた「いもーと」は、早いもので生後7ヶ月になり、まもなく生後8ヶ月を迎えようとしています。
西原式実践中のため、離乳食はまだ始めていません。
先日【6、7ヶ月健診】を受けてきたのでその様子もお伝えしていきたいのですが、その前に、「いもーと」に関するこれまでの出来事もまとめてご報告します!
【西原式支持者?!】な助産師さんとの出会い
「いもーと」の1ヶ月健診を受けるために訪れた産院で、まさかの【西原式支持者?!】と思われる助産師さんに出会いました。まずは、そのお話を。
「いもーと」の産院での1ヶ月健診は、医師が赤ちゃんをチェックする間、お母さんは別室で15分程度の離乳食に関するDVDを鑑賞する、という流れになっていました。
いざ母は案内された別室へ。早速、ザ・離乳食の基本!的なDVDが始まりました。「また終わった頃に戻ってきますね」と退室する助産師さん。
「はいはい、離乳食ね、うちはやりませんよ〜」と軽い反抗心を内に密めながら映像を流し見し終えたところで、さきほどの助産師さんが戻ってきました。
すると、その助産師さんが戻ってくるなりこう言ったのです。
「一応DVDを観てはもらったんですけどね。まあ、生後6ヶ月からの離乳食なんて早すぎるんですよね〜。」
「・・・んっ?」
↑助産師さんからのまさかの発言に驚く母。
更に、その助産師さんはこう続けたのです。
離乳食は、母乳栄養の赤ちゃんであれば10ヶ月〜1歳頃に始めればOK。
助産師さん:
「ミルク栄養の赤ちゃんなら味を慣らすっていうくらいの意味で6、7ヶ月くらいで離乳食を始めてもいいかもしれないけど、まだまだ離乳食から栄養を摂ろうなんて時期じゃないんですよ〜。母乳の子は毎回微妙に違う味の母乳を飲んでるから、そもそもいろんな味を慣らす必要もなし〜。だから、母乳栄養の赤ちゃんなら10ヶ月〜1歳頃に離乳食を始めるので大丈夫よ〜。」
はちみつは、3歳未満はだめ。
助産師さん:
「腸にはザルの目みたいなものがあって、そこから体に栄養を取り入れていくシステムになっているんだけどね。大人と違ってまだ赤ちゃんの腸はザルの目が荒いから、体に有害なものまでそのザルを通っちゃうのよ。だから、余計なものは食べないに越したことはないのよ〜。はちみつも1歳未満に与えるのはダメっていうのはよく知られてはいるけど、腸の成長を考えれば念のため3歳未満にも与えない方がいいと思うわ〜。」
生魚は10歳を過ぎてから。低学年のうちはだめ。
助産師さん:
「お寿司が好きな子どもって多いみたいだけど、生魚はやっぱり10歳をすぎてからがいいわね〜。せめて小学校にあがってからがいいと思うけど、やっぱり低学年のうちは念のため火を通した魚がいいわね〜。」
・・・と、こんな感じで、西原式を知らない人からすれば「トンデモ」な話を次々と繰り出してきたのです。西原式の知識がない人が突然こんな話を聞いたら、ぶったまげますよね。笑
ちなみにですが、私自身は当時4歳のおねーちゃんにもまだはちみつは与えていなかったし、生魚もまだまだ先にするつもりでいました。(はちみつに関しては、【砂糖なし育児】の観点からでもあるのですが。)もちろん、いもーとにはスケジュール通りの生後6ヶ月からの離乳食なんてやるつもりもなかったので、自分がやってきていることへの思わぬ後ろ盾が得られたようで嬉しかったです。
助産師さんが言っていた「腸のザルの目」の構造の話は、西原式がなぜ重要なのかを説明するためにまさに私自身もこのブログを通して過去にも書いてきたものです。この「腸のザルの目」の話がでた時点で、この助産師さんが【西原式支持者】だと私は"勝手に"確信したのでした。
助産院でもなく、桶谷式だとかなんちゃら式とかでもないごくごく普通の産婦人科の助産師さんから西原式的発言が飛び出してきたことに、嬉しい反面、正直驚きを隠せない私だったのでした。
(助産師さんの【西原式的発言】は、産院の方針ということではなく、あくまでその助産師さん個人のオフレコ的な発言であったことを念のため補足しておきます。)
「離乳食?まだやってません」と周囲に言える【切り札】をゲット
生後6ヶ月頃からは、「離乳食はどう?」なんて聞かれる機会もたまにあります。相手を見極めつつではありますが、親しくて何度も会うような人であれば、先ほどの助産師さんの話を持ち出しています。
「1ヶ月健診のときに、離乳食は10ヶ月以降で大丈夫って助産師さんに言われたんだよね〜。」
こう言うと、「えぇ!?そうなんだ、初めて聞いた〜!」と驚きつつも、相手もそれ以上特に突っ込んではこない。本を読んだりインターネットで自分で調べたりした、なんて言うよりも、【助産師さんに言われたから。】この一言の方がよっぽど説得力がある!この助産師さんに出会えたおかげで、「離乳食?まだやってません」と堂々と周囲に言える【切り札】をゲットできたことは西原式を実践している私にとっては非常に助かっています。
ちなみにですが、その場限りの人には、「うちは全然食べないです〜。」でその会話から回避できますヨ。
「いもーと」の発育状況
体重増加が落ち込み気味に
身長・体重共に真ん中らへんで生まれた「いもーと」ですが、生後7ヶ月の現在は、身長・体重共に真ん中よりちょっと下目で成長中です。激しい遊び飲みが始まった生後4ヶ月ごろを境に、体重増加が落ち込み気味です。
西原式を実践するにあたって、やはり気になるのが「体重増加」ですよね。体重が発育曲線の真ん中より上方であれば、蓄えがあるので気持ちにも余裕をもって西原式の実践ができるかと思います。しかし、「いもーと」のように体重が発育曲線の下方気味であれば、十分な蓄えがあるわけでもないので、この先離乳食なしで母乳やミルクだけで足りるのだろうか・・・と不安に駆られてしまいますよね。
実際、生後5ヶ月の末に訪れた小児科では、やはり体重増加の落ち込みを指摘され、ミルクを足すか、生後6ヶ月を待たずに離乳食を始めるよう医師から提案されました。
西原式を実践していくにはかなり不利な状況です。もし西原式を知っているお母さんでも、赤ちゃんの体重が軽めであれば心配や不安から西原式の実践を諦めてしまう人も多くいるのではないかなと思います。
結局のところ、我が家ではミルクも足さず離乳食も始めないまま、授乳回数を増やしてしばらく様子を見てみることにしました。
発達はかなり早め
体格は真ん中より小さめになってしまった「いもーと」ですが、生後6ヶ月頃からはいはいやつかまり立ちをし始め、最近では階段もはいはいで登ってしまうし、3mくらいなら平気で伝え歩きまでしてしまうようになりました。発育曲線に記載されている発達の目安と比べてみてもだいぶ早めの発達です。おねーちゃんは目安通りの時期での発達だったので、いもーとよ、ちょいと早すぎないか?と夫と驚いています。
(グラフ上で「ひとりすわり」の時期を6ヶ月半頃と記していますが、「寝た状態から自力で座る」ことができた6ヶ月半を「ひとりすわり」として記しました。)
しかしですね。西原式的には、はいはいで足腰を鍛えることにも注力してほしい時期です。今のところ、基本の移動手段はもっぱらはいはいなので、「はいはい不足のまま歩き出してしまう」という心配は一応ないのかなと思っています。
西原式的はいはいの必要性についてはこちら。ご参考までに。
7. ハイハイを省いて早く歩かせない
赤ちゃんは血圧が30で生まれてきます。首をぐっと持ち上げることで頸洞が鍛えられ、徐々に血圧が上がり60になったころ歩き始めます。住宅事情から周りに家具などが多く、すぐに伝い歩きを始める赤ちゃんが多いようですが、O脚になったり、十分血圧が上がらないうちに歩き始めると、小学生になったころ貧血でよく倒れる子供になりますから、十分ハイハイをさせましょう。ハイハイは、頸洞など大切な器官の発達に大変重要なのです。赤ちゃんの成長には飛び級や近道はありません。(http://nishihara-world.jp/2015wp/baby/01_ikuji/ 「西原式育児法の7つのポイント」より引用)
【6、7ヶ月健診】の様子
「離乳食はもう始めてますよね?」
先生のこの一言から「いもーと」の【6、7ヶ月健診】が始まりました。(離乳食を始めている前提の聞き方。笑)
先ほど、離乳食をやっていないことを周囲に言える【切り札】をゲットした、と書いたばかりですが、健診ではこの切り札は使わないのが賢明でしょう。
離乳食はまだ始めていませんでしたが、さきほどの問いに対しては、「はい。始めたんですけど、あんまり食べてくれなくて〜。そんなに進んでないです〜。」とそれっぽく答えました。
面と向かって「西原式をやっているので・・・」なんていうと、事が大げさになりますからね。離乳食をやっていない、と言えば食べさせるように説得されるのがオチなので、軽くかわす程度でいいのかなと。嘘も方便というやつですね。
健診では、身長・体重測定のほか、目や耳のチェック、股関節の開きや心音など体全体のチェックをしたり、顔にかかった布を手で取れるかどうかのテストや渡されたおもちゃに手を伸ばすかのテストもしました。そのほかには、声をかけた時に嬉しそうな顔をするか、とか、何かこちらに話しかけてくるような声を出すか、という質問もありました。すべて問題なし。
更に【6、7ヶ月健診】では、寝返りをするかどうかと、手をついてほんのわずかでも一人座りができるか、という発達に関するチェック項目があります。「いもーと」は手をついて一人座りができるどころか寝た状態から自力でしっかりと座れるし、すでにはいはいやつかまり立ちにとどまらず、伝え歩きまでしています。これに関しては、先生も「なかなか成長が早めですね。」と言っていました。移動のメインははいはいなので、問題なしということでした。
健診全体を通しての先生の気がかりは、やはり体重増加に関してでした。
「離乳食をもっと頑張って食べてもらえればすぐに体重も増えてくると思うので、まあ心配するほどじゃないんですけどね。」と、先生。
健診の項目には、「カウプ指数」というものがあります。これは、身長と体重から割り出される発育の程度を表す指数です。(カウプ指数=体重÷{身長×身長}×10000)
生後3ヶ月から1歳未満では、16〜18が正常範囲内ですが、「いもーと」は16.1という結果でした。これが16以下だと「栄養指導」行きだったようで、ぎりぎりセーフでした。栄養状態の項目では、「やせている・ふつう・ふとっている」の「ふつう」になりました。
※【6、7ヶ月健診】は、生後7ヶ月と14日で受けました。
今後の栄養補助はどうする?
離乳食もせずミルクも足さずに、授乳回数を増やすことで栄養を補えればと考えていた私でしたが、【6、7ヶ月健診】中の先生のある一言で少し考えが変わりました。
「これだけ成長が早くてたくさん動けちゃうってことは、その分エネルギーの消費もすごく多いということなので、離乳食の量をどんどん増やしていってしまっていいと思いますよ。」
離乳食に関する話はだいたい聞き流す癖がついてしまっていた私でしたが、「エネルギー消費が多い」という部分はやけに納得がいきました。同じぐらいの月齢でもまだはいはいもしない子に比べれば、エネルギー消費が多いのは当然と言えば当然ですが、私にとっては盲点でした。
確かに、「いもーと」の運動量を考えるとエネルギーの消費量が半端なく多いはず。ということで、今後は粉ミルクも足していってみようかなと考えている母なのでした。
「カウプ指数」についても気に留めながら西原式を続けてみようと思います。