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ベビーサインで言葉が遅れる?他にもデメリットは?(2)

前回の記事では、ベビーサインを習うことがその後の言葉の遅れにつながるのか、私なりの考えをまとめていきました。今回は、その他にも、ベビーサインにはデメリットがあるのか、考えていきたいと思います。

ベビーサインで言葉が遅れる?他にもデメリットは?(1) - YOROZU-KOSODATE

 これってデメリット?

<おっぱい>のサインを教えたら一日中おっぱい地獄に!?

ベビーサインをしてきたママたちの中には、<おっぱい>のサインを教えた途端に、一日中おっぱいをせがまれて大変だったという経験をした人も少なくはないはず。現にうちの娘も何かと<おっぱい>のサインをしていました。離乳食を食べてほしいためにおっぱいを減らそうとしているママや、夜間授乳を減らそうと思っていたタイミングで赤ちゃんが<おっぱい>のサインを覚え、一日中おっぱいおっぱいとせがんでくるとママとしては辛いですよね。

 

あるママは、そんな話をベビーサインを始める前から耳にしていたので、色々なサインを赤ちゃんに教えてはいましたが、あえて<おっぱい>のサインは教えなかったそうです。一見、なるほど、と思うかもしれませんが、私にはその方法は疑問です。お互いのコミュニケーションの手段としてベビーサインを取り入れているにもかかわらず、自分にとって都合の悪いサインは教えず、自分にとって都合の良いサインしか教えない、というのは、あまりにもアンフェアだと思うからです。

 

赤ちゃんが自分の要求を伝えるすべを得るということが、果たしてデメリットとなるのでしょうか。

 

ベビーサインをはじめてからというもの、私の娘は<おっぱい>のサインを頻繁にしていたので、「今までこんなにもおっぱいを欲しがっていたのか!」と、逆に娘から教えられたように思いました。どうしても要求に応えられない場合は、「おっぱいが欲しいんだよね、でも今はだめなの。ごめんね、教えてくれてありがとう!」と言うようにしていました。

 

 

赤ちゃんがベビーサインで<おっぱい>のサインを知ったとたんにおっぱいおっぱいとせがんでくる場合には、離乳食の進め方が早すぎて赤ちゃんの消化機能の発達が追いついていなかった、一度に飲むおっぱいの量が少なかった、ということも考えられます。その場合は、<おっぱい>のサインが、離乳食のスケジュールや授乳の間隔を見直すいいきっかけになったと考えることもできます。また、お腹が空いたことを知らせている以外にも、体調がすぐれないので「薬」としておっぱいが欲しい、体温が低めなのでおっぱいを飲んで温まりたい、という赤ちゃんが産まれながらにして持っている本能からくるSOSとしておっぱいを欲しがっている場合もあります。

 

赤ちゃんがただぐずったり泣いたりして不快を知らせるだけでは、ママは「おっぱいかな?それともおむつ?部屋の温度が合わない?おっぱいはあげたばかりだから違うはずだけど…」などと、赤ちゃんがぐずっている原因をひとつひとつ突き止めていかなければならず、不安や不快な要素がなかなか解消しない赤ちゃんの方はますますぐずったり激しく泣いてしまうわけですが、赤ちゃんが<おっぱい>のサインを知っていれば、「おっぱいが欲しいのね」とストレートに要求がわかるので、例えばお腹が空いたのか、体調が悪くておっぱいが欲しいのか、などといった「おっぱいが欲しい」というところから派生させて不快な要因を考えることができます。

 

  

イヤイヤ期が早く来る!?

一般的にイヤイヤ期のピークは2歳頃、そして、3〜4歳頃にはだいたい落ち着いてくると言われています。ベビーサインを習得した赤ちゃんたちは、ベビーサインを通して自分の気持ちを伝えられることを早くからわかっているので、その分「イヤ」を伝えることも早いです。そのために、一見イヤイヤ期が早く来たようにも見えます。私の娘も、1歳3カ月頃から寝間着を拒否し、着たい服の指定をしていました。

 

イヤイヤ期が早く来るということは、大変な時期が長くなってしまうのでは?と心配になってしまうかもしれませんが、月齢が低いうちのイヤイヤの方が、月齢が上がってからのイヤイヤよりもたやすい、というか対処がしやすいものです。月齢があがるほど体力も知恵もつき、自我がはっきりと芽生えてくるので、それからのイヤイヤの方が、一筋縄ではいかず苦労することは容易に想像できます。さらに、ベビーサインをしてきたママの中には、イヤイヤ期が早く来た分、イヤイヤ期が意外とあっさりと終わってしまった、という経験をしたママも少なくはありません。現に、2歳3ヶ月の娘のイヤイヤのピークはすでに過ぎたようにも思えます。まわりにはわからない本人なりの変なこだわりも、最近は落ち着いて来たようです。

 

2歳台は、おしゃべりが出来る子どもであっても、まだまだ言葉で思うように伝えることができない時期です。ベビーサインを習得した子どもたちは言葉に加えてサインという"伝わるツール"をもっているので、イヤイヤの原因の一つである気持ちを上手く伝えられない、というストレスは少なくて済むのです。

デメリットの裏にはメリットが隠れていた!

二回に分けてベビーサインをすることでデメリットになることがあるのかまとめてみましたが、一見デメリットに思えることでも、それがどうしてデメリットとなるのか深く読み解いていくことで、結局のところ、実はデメリットではなくむしろメリットだった、というように捉えることができました。ベビーサインを通して赤ちゃんが自分の要求を伝えるすべを得るということは、やはり赤ちゃんにとってもママにとっても素晴らしいものであることに違いないと改めて感じました。

 

 

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